ハニカムスクリーンの取り付け

house i では、東側の窓には当初障子とかカーテンとか目隠しになるようなものは取り付けていませんでした。隣家が近接していることもあって東面の窓はあまり大きなものでもないし、住んでみて必要が生じたら付ければいいか、というくらいの軽い気持ちでいたのです。

東側の窓にはアルミ樹脂複合サッシにLow-E複層ガラスとそこそこの断熱性能を持つ仕様としていますが、竣工から1年近く経過し、冬の間は窓周辺から冷気が侵入してきており、それに加えて隣家との間の目隠しもお互いに必要かなと感じることもありました。そんな時、ハニカムスクリーンという商品があるということを知ったので、断熱性能の実験も兼ねて取り付けてみようということになりました。

ハニカムスクリーンの構造

ハニカムスクリーンは上の写真のように不織布をハニカム(蜂の巣)状に成形し、空気の層による断熱性能を活用したもので、以前の記事で紹介したダブルウォールグラスと原理は同じです。

ハニカムスクリーンを取り付けた窓

ハニカムスクリーンを取り付けたところ。窓枠の大きさに合わせてミリ単位でオーダーできるのでどんな窓にもぴったり納まります。ほんのり光を透過するので、スクリーンを閉じても暗くならないのが良いですね。夏場は直射日光を防ぐことによる効果もありそうですが、特に冬の冷気遮断に効果が高いと思われます。

なお、メーカーの公表によると、樹脂サッシとLow-E複層ガラスの熱貫流率(数値が小さいほど性能が良い)は2.33であるのに対し、ハニカムスクリーンを取り付けることで1.46まで低下するそうです。(出典:セイキグループHP)

窓枠に付属の金物を取り付けるだけで設置可能ですので、今ついている窓がアルミサッシで冬場の寒さがひどいというような場合にはとても効果がありそうです。ちなみに私も自力で取り付けを行いました。ただ、インパクトドライバなどの電動工具は必要になるかと思います。