建物概要
所在地:奈良県曽爾村 構造形式:木造平屋 延床面積:82.81㎡ 主要用途:住宅
奈良県曽爾村の若者向け定住促進住宅 ゆったりとした敷地に3棟の木造平屋住宅を設計した。子育て世帯を対象とした住宅であること、曽爾村は降雪の少ない奈良県にあって例外的に標高が高く雪が多く冬の寒さが厳しいことを考慮して、特に屋根がシンプルで美しく見えるように意識し、平面計画を正方形でまとめ方形屋根(四角錐)を採用した。方形屋根の特徴はどの角度から見ても三角形の屋根の形が見えるということと、軒が4辺とも同じ高さとなり切妻屋根よりも屋根の重心を低くすることができるということである。その屋根の低さが安定感のある佇まいとなり、家族の生活をしっかりと支えていることを体現している。屋根が低くなり外壁面積を小さくすることができるので断熱性能の向上にも寄与する形となっている。