一次避難所としての整備(災害時の備え)

地区集会所の設計・監理を担当した際に、発注者からは避難所としての機能を強く要求されました。このプロジェクトでは熱源はプロパンガスでしたので、プロパンガスで稼働するポータブル発電機を備え、停電時においても最低限の避難生活ができるように照明器具・コンセント・トイレの利用が可能なように設計しました。

非常時には屋内の切り替え分電盤を非常用に切り替え、ポータブル発電機にプロパンガスを接続することで電力を得ることが可能となります。発電機は普段は外部物置に格納し災害時に引っ張り出してプロパンガスにつないで使うようにしています。下の右側の写真が屋内にある切り替え分電盤です。スイッチの操作を行うだけで非常モードへの切り替えが可能となっています。

切り替え分電盤は改修工事でも設置可能ですので、既存の建物にも同じように自家発電システムを構築することが可能です。

能登半島地震では、多くの方が犠牲となり、現在も厳しい環境下での避難所生活を続けれらている多くの方々がおられます。1日も早い復興をお祈りいたします。

公共建築物の設計に携わる設計事務所として、このような災害時の備えや、避難所としての活用を想定した設計を心掛けねばならないと改めて痛感しております。