土台

 基礎と土台は建築用語では明確に分けられています。上の写真に示すように基礎はコンクリートで作られ、建築物の荷重を地盤へと伝えるための部分、土台は柱から流れてくる荷重を受けて基礎へと伝達する部分となります。土台には一般的に120ミリ角の桧を使います。

 だったら直接基礎の上に柱を立てればいいじゃないか、となるかもしれませんが荷重をきっちり伝達させるために基礎と強固に緊結させる必要があるのですべての柱と基礎をアンカーボルトで固定する必要がでてきます。そのアンカーボルトは基礎のコンクリートに埋め込む必要があるので精度よく配置すしなくてはいけません。(下写真左)コンクリートである基礎と木材である柱を緊結するのと木材同士を緊結するのでは工事の手間が全然違ってくるので、土台を基礎の上に置いてから柱を立てるということをしているのです。そうすることで基礎と土台をしっかり固定してしまえば、そのあとは加工のし易い木材同士をつなげていけばよい、ということになるのです。